2011 年 67 巻 2 号 p. I_113-I_118
基礎工事用大型車両建設機械(以下,くい打機という)のような大型建設機械の転倒災害を調査すると,敷鉄板の端部に履帯が位置した際に転倒した事例が見られた.くい打機の安定設置に関する検討では,敷鉄板の中央付近に履帯が設置された状態を想定しているが,くい打機は施工時に現場内を移動するため,敷鉄板端部に履帯が位置した際には敷鉄板による荷重分散効果が小さくなることが考えられる.本論文では,敷鉄板の敷設方法について分類分けし,それぞれの荷重分散効果について模型実験による検討を行った.さらに,小型のくい打機模型を作製し,遠心場走行実験を行い,敷鉄板の敷設方法と走行挙動の関連性について分析を行った.