2011 年 67 巻 3 号 p. I_1-I_8
本研究はトンネル覆工の安定性に対するインバート工の効果について,遠心載荷模型実験により明らかにすることを目的としている.実験は一定の遠心載荷状態下において,地表面にゴム袋を介した空気圧を載荷して行なわれている.載荷荷重の増加に伴う覆工の変形特性,破壊形態,および周辺地盤のひずみの発達状況が,インバート工のある場合とない場合,およびトンネル周辺地盤が緩い場合と密な場合について計測されている.その結果,インバート工の存在はトンネルおよび周辺地盤の安定性に大きく寄与することが明らかになった.