2012 年 20 巻 2 号 p. 121-132
国際的な連関がますます深まるにつれて,それを捉えるツールとしての国際産業連関表が注目を浴びている.アジアではJETRO アジア経済研究所の国際産業連関表が 5 年ごとに作成され,様々な分析が行われているが,EU では公式的には未だ統一規格の産業連関表が作成・公表されているに過ぎない.そこで個人として作成するには限界があるものの,EU 国際産業連関表を試作した.本誌 15 巻 1 号で紹介した前回は 2000 年を対象に中欧を含む 11 カ国であったが,今回は 2005 年のバルト諸国等も加えた 22 カ国をリンクしている.