心臓
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第23回 臨床不整脈研究会
アブレーション施行3年後にelectrical stormで再発した左室心尖部瘤を有する非虚血性心筋症に伴う心室頻拍の1例
渡邊 敦之和田 匡史橋本 克史小出 祐嗣池田 昌絵戸田 洋伸寺坂 律子中濱 一山田 信行
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2011 年 43 巻 SUPPL.3 号 p. S3_168-S3_176

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抄録

慢性関節リウマチにて近医加療中. 2005年に心室性期外収縮(PVC) で当科受診歴あり, そのときの心エコーは心尖部の壁運動低下を認めていたが, EF67%で経過観察となっていた. ホルター心電図ではPVC 1988発/日(multifocal).
2007年8月に倦怠感と吐き気·微熱(37.6℃)で前医受診, 心室頻拍を認め当院へ搬送. 植込み型除細動器(ICD)植え込み, 心室頻拍(VT)に対してアブレーションを施行. その後のVTの再発なく経過良好だったが, 2010年6月に覚醒下でのDC作動を自覚し, 当院入院. その際は, 甲状腺機能亢進症を呈しており, 内服加療にて退院. 甲状腺機能は正常化し, VTは認めなかった, 退院後, 同年7月にoptivol alert認め, 当院受診. Optivol alert受診1カ月後, VT stormの状態となり, 緊急入院. 再度, アブレーション施行し現在は抑制されている.

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© 2011 公益財団法人 日本心臓財団
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