日本レーザー医学会誌
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ポルフィマーナトリウム (Photofrin®) を用いた肺癌の蛍光画像診断
奥仲 哲弥古川 欣也酒井 治正山本 豊渋谷 洋岡田 真也臼田 実男熊坂 英雄Katsuo AIZAWA小中 千守加藤 治文
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1996 年 17 巻 1 号 p. 69-73

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抄録

近年, 蛍光画像診断が肺癌診断に用いられている。特にハイリスクグループにおいては, オカルトキャンサーの局在診断の有力な方法の一つとして注目されている。我々の施設では肺癌の早期診断にPhotofrin®とエキシマダイレーザー蛍光画像解析装置を臨床応用している。このシステムでは, Photofrin®特有の蛍光スペクトルと内視鏡イメージ画像が同時にモニター上に表示される。本装置を用いて, 8例の上皮内癌, 2例の声帯癌を含む23例の肺癌の蛍光画像診断を行った。1例を除いたすべての症例において蛍光を観察できたが, 一方23例中10例に疑陽性を認めた。レーザービームの拡張. 蛍光の平均化などの諸問題を解決する必要はあるが1本装置による癌の早期診断の可能性が示唆された。

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