ソープフリー重合による顔料のカプセル化を試みた。使用した顔料は, ジスアゾイエロー (Index no.21100), 銅フタロシアニンブルー (lndex no.74160), カーミン6B (Index no.15850) である。また壁剤となるモノマーとして, メタクリル酸メチルを採用した。
顔料は, 重合開始前に界面活性剤によって水相中に分散された。界面活性剤は, 主としてポリビニルアルコールを使用した。
実験では, 顔料種や二, 三の操作条件がカプセル化に及ぼす影響を検討した。
ジスアゾイエローおよび銅フタロシアニンブルーは, 極めて良好にカプセル化された。しかし, カーミン6Bは, カプセル化されなかった。