2002 年 75 巻 10 号 p. 470-473
金ナノ粒子をポリアミドアミンデンドリマー-ポリN-イソプロピルアクリルアミドゲル中で調製した。デンドリマーは表面官能基がアミノ基の世代5, メチルエステル基の世代5.5とカルボキシル基の世代5.5を用いた。表面官能基がアミノ基とメチルエステル基をもつデンドリマーを用いた場合, 直径3-4nmの比較的粒度分布の小さい金ナノ粒子が得られた。一方, 表面官能基にカルボキシル基をもつデンドリマーではより大きなかつ粒度分布の広い金ナノ粒子が得られた。金ナノ粒子の生成に及ぼすゲルマトリックス中でのデンドリマーの役割について議論した。