2005 年 78 巻 10 号 p. 468-472
分散安定性向上を目的として, 金属せっけんを白色色材としたミニエマルション重合により, 白色複合ナノ粒子の調製を試みた。
実験では, 白色色材の濃度と, エマルション調製条件が複合ナノ粒子の調製の可能性, 粒径分布, 分散安定性, 隠ぺい度等に及ぼす影響を検討した。結果として, 平均粒径が95-175nmの範囲にある白色複合粒子を調製することができた。調製された白色複合ナノ粒子の分散安定度は, これまでに一般に使用されている白色顔料のTiO2と比べてきわめて良好ではあるが, 隠ぺい度は低かった。