色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
ミニエマルション重合による白色複合ナノ粒子の調製
進藤 格田口 佳成田中 眞人
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 78 巻 10 号 p. 468-472

詳細
抄録

分散安定性向上を目的として, 金属せっけんを白色色材としたミニエマルション重合により, 白色複合ナノ粒子の調製を試みた。
実験では, 白色色材の濃度と, エマルション調製条件が複合ナノ粒子の調製の可能性, 粒径分布, 分散安定性, 隠ぺい度等に及ぼす影響を検討した。結果として, 平均粒径が95-175nmの範囲にある白色複合粒子を調製することができた。調製された白色複合ナノ粒子の分散安定度は, これまでに一般に使用されている白色顔料のTiO2と比べてきわめて良好ではあるが, 隠ぺい度は低かった。

著者関連情報
© 一般社団法人 色材協会
前の記事 次の記事
feedback
Top