2005 年 78 巻 6 号 p. 260-264
ミニエマルション重合により, 親水性染料とポリスチレンからなる複合ナノ粒子が調製された。実験では, 染料濃度, 重合開始剤濃度, 親水性および油溶性の界面活性剤濃度, そして油溶性界面活性剤の HLB などを変化させた。
染料のマイクロカプセル化効率は, 油溶性界面活性剤濃度とともに増加し, 水溶性界面活性剤濃度とともに減少することがわかった。
染料のマイクロカプセル化効率は, 油溶性界面活性剤の親水基による親水性染料の包括によって増加することが示唆された。