The Japanese Journal of Antibiotics
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Carbapenem剤耐性MRSAに対するVancomycinとCarbapenem剤のin vitro併用効果
佐藤 征三浦 富智工藤 恵美工藤 幸生斎藤 芳彦金原 市郎辻野 守康工藤 肇
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1997 年 50 巻 8 号 p. 711-716

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抄録

臨床材料から分離したMRSA (mecA陽性) 12株を用いてVCMとIPM, PAPM, MEPMとの併用効果をinvitroで検討した。FICindexが≤0.50の相乗効果を認めた株はVCM/IPMの組み合わせで67% (8/12), VCM/PAPMで75% (9/12), VCM/MEPMで67% (8/12) であった。単剤で1MIC=1MBCを示した株はVCMで42%, IMPで42% (5株), PAPMで67% (8株), MEPMで75% (9株) であった。FBC indexが≤0.50の相乗効果を認あた株はVCM/IPMの組み合わせで42% (5株), VCM/PAPMで50% (6株), VCM/MEPMで75% (9株)で, VCMとMEPMの組み合わせで最も相乗効果が高かった。これらの成績からVCMとCarbapenem剤との併用療法は腎機能が低下している人のMRSA感染症の治療に有効であることが示唆された。

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