知能と情報
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原著論文
消費者需要に依存する品切れコスト設定にファジィ推論を適用した新聞売り子問題の最適性条件導出法
蓮池 隆
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2013 年 25 巻 3 号 p. 772-785

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抄録

本論文では,在庫問題の標準的かつ幅広く利用されている新聞売り子問題に対し,品切れコストの設定方法にファジィ推論を用いた場合の最適仕入量に関する,陽な最適性条件導出法を構築する.新聞売り子問題において,品切れコストは,口コミ情報や消費者心理など非数値情報を考慮して決定する必要があり,ファジィ理論を用いた数値化が1つの適切な方法であると考えられる.また,消費者需要が高ければ品切れ費用は高いといった,意思決定者の経験に由来した言語ルールも有効活用できる.これらの情報を有効活用するために,本論文ではファジィ推論,特に高速計算アルゴリズムも開発されている代数積加算重心法を適用する.これを用いて品切れコストを設定した提案モデルにおいても,既存モデルと同様に,最適生産量を求めるための最適性条件が陽に導出可能であることを示す.また数値例を用いて,既存モデルとの比較を行い,提案モデルの特徴を考察する.

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© 2013 日本知能情報ファジィ学会
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