日本農村医学会雑誌
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看護研究報告
混合病棟における産婦人科疾患患者のプライバシー保護に関する研究
渡邊 香
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2013 年 62 巻 2 号 p. 151-157

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抄録

 産婦人科疾患は「性」と切り離して考えることはできず,患者は疾患や治療そのものによってもつ喪失感,危機感に加えて,妊孕性に対する喪失感,危機感を抱きやすく,また,診療・処置内容に対し強い羞恥心を感じやすい。  現在,全国の病院で多くの産婦人科疾患患者の入院病棟となっている産科 (分娩施設) 併設婦人科病棟および混合病棟内婦人科病棟においては患者が抱くこれらの感情に特に配慮が必要だが,産婦人科病棟におけるプライバシー保護に関する研究はこれまで散見されるのみである。そこで,患者が望むプライバシー保護の内容,患者がもつプライバシー保護への印象および関連要因を明らかにするため本研究を行なった。研究は15名に半構造化面接法を用いた調査1と,100名に質問紙調査法を用いた調査2によって成り,平成20年5月~21年5月に行なった。  調査1の結果,プライバシー保護の3つの重要な項目を抽出し,これを基に行なった調査2の結果を分析することで入院初期の説明がその後のプライバシー保護への患者の想いにまで影響を及ぼすことが示唆された。

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© 2013 一般社団法人 日本農村医学会
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