新潟大学大学院 医歯学総合研究科消化器内科学分野
新潟大学医歯学総合病院 光学医療診療部
2013 年 55 巻 10 号 p. 3368-3374
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症例は63歳男性.長期のアルコール多飲・喫煙歴がある.嚥下困難を主訴に当院を紹介受診した.食道造影では,食道全体に多発する突出像を認めた.上部消化管内視鏡検査では,多発するピンホール状陥凹の周囲に白色調の付着物質を認め,生検組織でカンジダ感染が検出された.食道壁内偽憩室症と診断し,節酒指導および狭窄に対する内視鏡的拡張術を行い,症状は改善傾向にある.食道カンジダ感染を伴い,典型的な内視鏡像,食道造影像を呈した食道壁内偽憩室症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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