2013 年 64 巻 2 号 p. 157-168
本研究では,直列型生産ラインを例として考える場合,ある工程(期間)が納期(制約)を満足するかどうかは前工程(前の期間)の状態に依存する多期間制約サイクルモデルを用いて期待費用を最小になるような最適配置を考えるだけでなく,ある条件下で,最適になる配置の規則性を提案することを目的とする.最初に,リセット多期間制約サイクルモデルの下で,最適配置を理論的に導き出すための一歩として,作業者が2種類居る場合に着目し,特殊作業者が2人居る場合の最適配置法則(定理)を提案する.次に,最適配置が一意に決定できない場合があるため,加工時間を指数分布と仮定した場合について,数値実験により最適配置を導出する.