土には微小変形により土圧が減少する性質がある.この性質を生かすために壁面材の大きさを小さくし,壁面ブロック自体が自立安定できるブロック式補強土工法が開発された.これにより,壁面の微小変位に追従し,大きな土圧の発生を抑制させることが期待できる.しかしながら,壁面材を小さくさせるとすべての壁面に補強材を結合させることは困難であり,壁面同士の局部的な安定性について考える必要がある.そこで本実験では,壁面ブロックを模型化させ,それを用いた補強土地盤を作製した.その模型地盤を30Gの遠心加速場において,地盤上面から上載荷重を加えることによりブロック式補強土の安定性について検討した.