主催: 水文・水資源学会
将来的な水資源の確保や災害時の緊急用水利用のためには,河川流域における水・物質循環を水系一環としてとらえ,その経年的変化や将来予測を行うことが必要である.本研究では,京都盆地における地下水の重要度を考慮して,平面二次元飽和地下水モデルを用いて京都盆地水系における地下水の全体的な流動特性を評価した.解析領域は東西約15km,南北約30km,空間差分間隔を100mとした.降水データ・土地利用データ・基盤標高データ等を用いて地下水モデルによるシミュレーションを行い,対象領域内の5地点の井戸水位観測データと計算値とを比較・検討し,モデルの再現性の検証および考察を行った.