主催: 水文・水資源学会
水文モデルは水文素過程モデルの組み合わせ,さらにそれらの空間的な組み合わせから構成される.OHyMoSは水文モデルを作成するためのモデリングシステムであり,要素となるモデルをユーザ自身がプログラミングでき,組み合わせて全体系を構成することを支援する.モデル間の構造を,構造定義ファイルという仕組みで与えているため,既存のモデルさえあれば,モデルをプログラミングできないユーザーでも構造定義ファイルを書くだけでシミュレーションを実行できる.しかし,作成にはOHyMoSに関する理解が必要であり,大規模なモデルではファイルが長大化し編集が困難であった.そのため,構造定義ファイルの作成環境であるOhStructureを開発することでOHyMoSの利用がより容易にできると考えた.OhStructureのGUI環境と種々の作成支援機能を用いることで,モデルの接続が容易になり,シミュレーションをより円滑に行えるようになった.