水文・水資源学会研究発表会要旨集
第23回(2010年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P33
会議情報

水質水文
人口減少の河川流域における水質上昇トレンドの要因と対策に関する考察
*武田 育郎宗村 広昭森 也寸志
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

人口減少の河川流域において週1回の頻度の水質調査を15年行った。流域では人間活動に由来する汚濁負荷が減少していたが,水質には明確な低下傾向は見られず,窒素やリンでは,降水に明確な変化がないにもかかわらず,上昇傾向が見られた。こうした現象を説明する仮説として,森林や農地から流出する汚濁負荷の増加が考えられ,具体的には針葉樹人工林の間伐遅れ現象や農地土壌のリンの蓄積が考えられた。また,対策の一つとして,鉄バクテリアと木質バイオマスを用いた自然水域からのリンの回収に関する新しい方法が提案された。

著者関連情報
© 2010 水文・水資源学会
前の記事 次の記事
feedback
Top