水文・水資源学会研究発表会要旨集
第24回(2011年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P45
会議情報

蒸発散
簡易手法による顕熱・潜熱フラックスの推定
*板東 啓二中道 丈史諸泉 利嗣三浦 健志
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

熱収支ボーエン比法や傾度法などでフラックスを推定するためには,2高度の気象データを必要とする.本研究では1高度の時系列データから潜熱フラックスと顕熱フラックスを推定する簡易手法としてHalf-order time derivative法に着目し,その推定結果について考察した.フラックスの推定には,筑波大学陸域環境研究センターの観測圃場と鳥取大学乾燥地研究センター内の観測圃場のデータを使用した.渦相関法により求めた顕熱フラックス及び熱収支ボーエン比法により求めた潜熱フラックスを観測値として用い,簡易手法による推定値と比較した.その結果,顕熱フラックスの推定には適用可能であるが,潜熱フラックスへの適用にはさらなる検討が必要である.また,熱収支式より残差として推定した潜熱フラックスは良く推定できた.微気象の急激な変化にも対応できるようにするのが今後の課題である.

著者関連情報
© 2011 水文・水資源学会
前の記事 次の記事
feedback
Top