近年、予測リード時間を延ばすことを目的に、数値気象予報モデルから出力される降水量予測情報を流出予測モデルに直接入力した洪水予測に関する研究が進められている。しかし、数値予報モデルの降雨予測誤差は洪水予測に大きな不確実性をもたらすことがある。このような予測の不確実性に対処するためにアンサンブル予測技術が発展してきており、アンサンブル降雨予測と流出モデルの結合を通じた洪水予測は極めて重要な研究となっている。したがって,本研究では30時間の予測時間と2kmの水平解像度のアンサンブル降雨予測を利用し、流域の空間スケールを考慮したアンサンブル降雨予測から洪水予測への誤差伝播特性を評価した。