主催: 社団法人 石油学会
我々は、メタンの水蒸気改質において、電場中の触媒反応によって著しい低温でも触媒活性を発現することを見いだした。電場の存在によって、反応温度は423Kまで低温化することが可能であった。このような温度では、触媒反応のみでは平衡の制約からメタンの水蒸気改質はほとんど起こりえない。電場の存在で大幅な転化率の向上が達成できた。また、このプロセスは水素あるいは合成ガスを非常に低いエネルギー投入で合成可能であり、素早い応答性も有していた。メタン以外に、エタノール、DMEの水蒸気改質なども検討し、電場の影響が大きいことがわかった。