石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
第39回石油・石油化学討論会(浜松)
セッションID: 2B03
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水素製造・燃料電池
水性ガスシフト反応のための新規レドックス触媒の開発
関根 泰渡部 綾*千原 崇弘坂本 裕貴高松 遥松方 正彦菊地 英一
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抄録

水性ガスシフト反応は水素製造ならびに合成ガス製造プロセスにおいて重要な反応である。工業的には、高温シフト反応(HTS)は593-723 Kで行われ、Fe-Cr系触媒が用いられる。また、低温シフト反応(LTS)は573 K以下で行われ、Cu-Zn系触媒や貴金属触媒が用いられる。Fe-Cr系触媒は低温域では活性が低く、Cu-Zn系触媒は熱や酸化による活性劣化が問題となっている。これまで本研究室はCu-Zn系触媒を超える活性を示す触媒としてPd/Pt/LaCoO3を報告してきた。貴金属触媒は比較的安定ではあるが、Fe-Cr系触媒やCu-Zn系触媒と比べてコストがかかってしまうことから、貴金属量を削減することは重要である。本研究は、反応温度の低温化を目的とした水性ガスシフト反応における新規触媒の開発を行い、酸化還元特性を活かした活性及び熱に対する耐性の向上を期待して、酸化鉄やペロブスカイト型酸化物(LaCoO3)を用いた触媒の検討を行った。

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© 2009 公益社団法人石油学会
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