硫黄を含まない軽質なガスからオクタン価の高いガソリンを作ることができるアルキレーションプロセスは重要なガソリン製造プロセスの一つである。工業化されているプロセスは、HFとH2SO4が触媒として用いられているが、いずれも毒性、腐食性が強く、多くの問題点を抱えているため、ゼオライトを触媒として用いたプロセスの開発が望まれている。ゼオライトを用いたプロセスは腐食性、毒性がなく比較的安価であるが、急速な活性劣化が原因で工業化には至っていない。そこで、本研究では、重合を抑え、選択的にC8を生成する反応条件および触媒の探索を目的とした。