主催: 日本液晶学会
会議名: 2006年 日本液晶学会討論会
開催地: 秋田大学 手形キャンパス
開催日: 2006/09/13 - 2006/09/15
近年、液晶フラストレート相の1種であるブルー相を高分子によって安定化した高分子安定化ブルー相が注目を集めている。高分子安定化ブルー相の安定化のメカニズムは必ずしも明らかではないが、ブルー相中の欠陥線であるディスクリネーションの熱力学的安定性が、ポリマーの添加により増したことにより、系全体の安定性が増大したことによると考えられている。本研究では、低分子液晶中に混合した重合性モノマーを種々液晶相状態で光重合を行い、得られた高分子/液晶複合系の粘弾性および高分子の熱力学特性と、ブルー相の安定化効果の相関性について、動的粘弾性測定(レオメータ)、示差走査熱量計(DSC)および偏光顕微鏡観察(POM)により検討した。