日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本地質学会第118年学術大会・日本鉱物科学会2011年年会合同学術大会
セッションID: T3-03
会議情報
T3:東日本における活火山の長期活動評価と防災対策
カルデラ火山における噴火後の決壊洪水とラハール災害
*片岡 香子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

決壊洪水型のラハールは,大量の水の流出が瞬時にして起こることから,特に危険な噴火後現象といえる。決壊洪水型ラハールは,噴火現象以上に甚大な被害を引き起こす可能性があり,火山災害の予測という視点からは,過去に発生した火山性の決壊洪水を残存する地形や地層から復元することが重要である。しかし,このような決壊洪水については歴史資料や直接的な観察も極限られているため,その実体は明らかでなく,流れの特徴や発生起因についても不明な点が多く残されている。本報告では,東北日本に位置する2種類のカルデラ火山(沼沢火山と十和田火山)の火砕流噴火後に起きたと考えられる2種類の決壊洪水型ラハールを紹介する。

著者関連情報
© 2011 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top