主催: 日本文化人類学会
著者所属:桜美林大学
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サラワクの狩猟民プナンにとって、雷鳴は雷神の怒りである。どこかで誰かが動物をさいなんだことに憤激した雷神は、人を石に変え、大水で人を押し流す。人は、そのような動物に対する「間違ったふるまい」の報いを受ける。逆に、動物に対する「正しいふるまい」とは、動物を無言で、解体・料理して食べることである。それは、動物を殺生してしか生きられない、ちっぽけな人間にできる、せめてもの動物への倫理的態度である。本発表では、プナン社会で、人間、雷神、動物の関わりのなかで組み立てられる倫理とその起源について考察する。
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