日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第46回研究大会
セッションID: E09
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23日(土) 13:30-16:55  E会場
「戦争マラリア」の記憶に見透かせる共同性と「絶対矛盾的自己同一」
加賀谷 真梨
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抄録

第二次世界大戦の「記憶」は、常に虚偽であるか否かが問われる抗争の場である。しかし、「記憶」をめぐり注視すべき点は、記憶の保持者がその可変性・操作性に意識的であるという前提に立った上で、彼/彼女がいかなる選択肢を選び取ったのか、その選択の意味を考察することにある。本発表は、西表島への疎開を契機にマラリアに罹患し人口の3分の1を失った沖縄・波照間島民の「記憶」とそれへの向き合い方に着目する。

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