2014 年 14 巻 2 号 p. 2_181-2_184
2011年東北地方太平洋沖地震では、茨城県東海村にある南台団地において大規模な地すべり等が発生した。この被災に関する詳細な検討を行う上で、当該地点における地震動を明らかにすることが必要である。そこで、本研究では、南台団地において常時微動計測ならびに余震観測を実施し、得られた記録についてフーリエ振幅・位相特性に着目した解析を行った。その結果、南台団地から3.5kmほど北のSK-net東海での本震観測記録を団地内に作用した地震動と見なすことが可能と考えられる。