2013 年 81 巻 5 号 p. 479-487
パイプランの効果的な維持管理には,管材損傷に加えて水撃圧に代表される圧力波の検出が不可欠である.本報では,AE(Acoustic Emission)法と画像解析による圧力波の非破壊検出について検討した結果を報告する.実験的検討の結果,圧力波は制水弁閉塞時間を0.40~10.48sに調整したモデルパイプラインにおいてAE法と画像解析で検出された.圧力波のAE発生挙動は,水圧の最大値と関連し,AEパラメータにより評価可能であることが明らかになった.デジタル画像相関法(DICM)により画像解析を行った結果,最大水圧と管体変位量に関連性が確認された.これらの結果から,発生した圧力波はAE法や画像解析により検出可能であることが示された.