日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
Endoscopic papillary large balloon dilation後の胆道出血に対してSelf-expandable metallic stent留置が有用であった1例
皿谷 洋祐田中 盛富日吉 智子平田 尚志谷岡 大輔横峰 和典藤本 剛宮下 真奈備田中 彰一加藤 博也
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2014 年 56 巻 12 号 p. 3980-3987

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抄録

症例は82歳男性.高度な腎機能障害を認めていた.径18×13mmの総胆管結石に対する治療目的でERCPを施行した.Endoscopic sphincterotomyを施行し,10-12mmの胆道拡張用バルーンカテーテルを用いてEndoscopic papillary large balloon dilationを施行したところ,胆道から噴出性の出血を認めた.圧迫止血による止血は困難であったがpartial covered Self-expandable metallic stent(SEMS)留置により止血が得られ,手術や血管内治療を回避できた.SEMSは21日後に偶発症なく抜去した.

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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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