2014 年 70 巻 2 号 p. I_349-I_356
本論文は,津波解析の高精度解法の構築を目的とし,非構造格子に基づくCIVA-安定化有限要素法による解析手法の提案を行うものである.この手法は,支配方程式を移流ステップと非移流ステップとに分離し,前者にはCIVA法,後者にはSUPG法に基づく安定化有限要素法を用いて計算を行う方法である.支配方程式としては,波の非線形性と分散性の両者を考慮することが可能なBoussinesq方程式を用いている.いくつかの数値解析例を通して,本手法の妥当性,有効性について検討を行った.