土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
厳しい塩害環境において架替え後15年が経過したPC道路橋の詳細調査および今後の維持管理に関する提案
上田 洋飯土井 剛子田 康弘佐伯 竜彦岩城 一郎鈴木 基行
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2015 年 71 巻 2 号 p. 161-180

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抄録

 本研究は厳しい塩害環境において架替え後15年が経過したPC道路橋の主にコンクリートの物性に着目した健全度評価に基づき,今後の維持管理方針について提案を行うものである.はじめに,本橋の施工から現在に至る変状を調査し,構造物表面に貼り付けたモルタル片の付着塩分量を測定することで,塩害に対する環境作用を評価した.さらに,透気係数および表面水分分布などを指標とした測定を複数回行い,コンクリートの耐久性に関わる物性を定量評価した.その結果,本橋は極めて厳しい塩害環境にある中,材料や施工,その後の維持管理に起因する問題を有しているものの,今後の戦略的な維持管理により所用の性能を確保し続けることが可能であると判断し,対策方法の検討と評価を行うとともに今後の維持管理のあり方について提案を行った.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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