日本東洋医学雑誌
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臨床報告
婦人科症状に芎帰調血飲と補気剤の併用が有効であった2症例
山本 修平西森(佐藤) 婦美子大前 隆仁武原 弘典松川 義純
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2015 年 66 巻 2 号 p. 89-92

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抄録
芎帰調血飲は,気血両虚から来る様々な症状,特に出産後に用いられる処方であるが,代表的な補気剤である人参,黄耆は含まれていない。万病回春には様々な加減法の記載があり,人参,黄耆を加える方法も述べられている。 今回,無月経加療中の労作時呼吸困難,全身倦怠感の33歳女性の1例と出産後の全身倦怠感,月経不順,頭痛の39 歳女性の1例を報告する。いずれも気虚の症状が強く前者では芎帰調血飲エキスに補中益気湯エキスを,後者では停飲の所見も伴ったため,芎帰調血飲エキスに六君子湯エキスを併用し短期間で症状改善を得ることができた。芎帰調血飲を使用する際は,気虚の要素が多くみられる場合,補気剤の併用が有効である可能性が示唆された。
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© 2015 一般社団法人 日本東洋医学会
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