2015 年 14 巻 2 号 p. 191-195
単為結果性ナス‘省太’の収量向上を目的として,側枝整枝法の違いが生育および収量に及ぼす影響について検討した.3種類の整枝法を比較した結果,側枝の第1花より上の葉を2枚残して摘心した区(2葉区)では,第1花より上の葉を1枚もしくは0枚残して摘心した区(それぞれ1葉区,0葉区)に比べて,主枝の伸長が速かった.全期間の商品果数および商品果収量は,0葉区に比べて,2および1葉区において多かった.4~6月における商品果数および商品果収量は2葉区で最大であった.単為結果性ナス‘省太’は側枝の第1花より上の葉を2枚残して摘心することにより,非単為結果性ナス‘筑陽’の慣行栽培よりも合計収量が高くなった.