日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
クローン病の寛解維持療法中に間質性肺炎を発症した無症候性シェーグレン症候群の1例
河野 博行岡田 裕之平岡 佐規子田中 健大
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2015 年 112 巻 7 号 p. 1326-1333

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抄録

症例は67歳女性.61歳時小腸大腸型クローン病と診断.生物学的製剤(Adalimumab)にて寛解維持状態であった.67歳時に空咳が出現.胸部CTで両側下葉に間質影を認めた.血液検査でSS-A, B抗体陽性,唾液腺生検でリンパ球浸潤を認めたが,乾燥症状は認められず無症候性シェーグレン症候群と診断した.感染や薬剤性の肺障害は否定的で,間質性肺炎はシェーグレン症候群の腺外病変であると考えられた.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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