日本呼吸器外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-4158
Print ISSN : 0919-0945
ISSN-L : 0919-0945
症例
胸腔鏡下に切除した肺原発顆粒細胞腫の一例
飯島 慶仁平井 恭二竹内 真吾揖斐 孝之竹内 千枝臼田 実男
著者情報
キーワード: 顆粒細胞腫, 胸腔鏡手術
ジャーナル フリー

2015 年 29 巻 6 号 p. 781-785

詳細
抄録

症例は27歳,女性.12年前より胸部異常陰影を指摘されていた.腫瘍の増大傾向は認めなかったが,診断と治療を希望され手術目的に当科紹介となった.胸部CTでは左S10の造影効果の無い30 mm大の類円形腫瘤陰影を認め充実性腫瘤を認めた.腫瘍径が大きく,左下肺静脈に近接しており部分切除は不可能で胸腔鏡下左下葉切除を施行した.病理診断で顆粒細胞腫と診断された.顆粒細胞腫は若年発症の比較的稀な良性腫瘍であり胸腔鏡下手術が有用と考えられた.若干の文献的考察を加え報告する.

著者関連情報
© 2015 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top