都市計画論文集
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デトロイトにおける地区単位の積極的非都市化に関する研究
都市計画の地と図を反転させた多元的非営利セクターの相互作用
高梨 遼太朗黒瀬 武史窪田 亜矢中島 伸西村 幸夫
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 50 巻 3 号 p. 1266-1272

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抄録

人口減少時代において、インフラ撤退地区の将来像を描かず、空き地空き家を上手く利用しようとしているグラスルーツ活動と乖離しているコンパクトシティ計画やマスタープランの現状への問題意識から、デトロイト市にてグラスルーツ活動の支援を行っている慈善財団主導で計画されたDetroit Future Cityという全市的計画の分析を行った。 1)デトロイトの都市計画の長期展開と2)グラスルーツ活動の変遷を、文献とヒアリング調査から明らかにすることで、それまでの都市計画から地と図の反転があり、「地区単位の積極的非都市化」が行われていて、その転換が非営利セクターの相互作用によって成長したグラスルーツ活動から着想していたと考察した。

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© 2015 公益社団法人 日本都市計画学会
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