専門図書館の意義(価値やインパクト)は,さまざまな手法で明らかにされてきた。どの先行研究や調査を見ても,投入した費用より多くの便益や利益が得られるとされている。しかしながら,科学技術分野を除くと,外部からの評価は厳しく,専門図書館にとっては,組織内や組織外に対して,自らの意義を明確に提示して,存在意義を納得してもらうことが重要である。そのためには,(1)自分たちの価値を(効果的に)伝えること,(2)組織で,今何が進行しているかを把握すること,(3)プロセスを管理すること,(4)仕事上の能力を維持すること,(5)意思決定にすぐ使える情報を提供すること,が重要であるとされている。