日本経営工学会論文誌
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原著論文(理論・技術)
電子機器の製品ライフサイクルにおける衰退現象の分析
坂本 隆由良 憲二
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2016 年 66 巻 4 号 p. 327-334

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抄録

現在の家庭や企業の中では,消費者のニーズに合った新しい電子機器が使われている.これらの新製品は,時間が経つと開発競争の中で陳腐化し,より機能が高く安い製品にとって代わられる.新技術や新製品のライフサイクルは,4つの期間に分かれており,導入,成長,成熟,衰退と名付けられている.製品市場の衰退は製造企業の関心事で,新製品が顧客に売れる期間の把握や次世代製品の発売時期の判断など,経営分析に関係するものである.本研究では,製品市場の衰退現象を分析するにあたって活用可能な新規なモデルや分析方法を提案する.衰退現象の裏には技術進歩があり,携帯電話から誕生したスマートフォンのように1つの電子機器のジャンルを超えた複数のジャンルにおける機能を統合化した製品への移行が行われつつある.そこで,このような単機能から多機能統合化製品への移行現象に焦点を当て,具体的な電子機器について現存機種の衰退量と新機種の成長量との回帰分析を行う.回帰分析後に得られる出荷数衰退量を定義する式を評価し,その衰退分析の応用の可能性を示す.

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© 2016 公益社団法人 日本経営工学会
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