抄録
背景:NPO臨床研究・教育支援センターは,創薬・医療機器開発に携わる社会人を対象とした医学教育を大阪大学医学部に委託して開催した.
方法:2004年から10年間で25テーマの短期集中型セミナーが合計214人を対象に実施された.セミナーでは講義,実習,症例検討会,患者交流,総合討論が行われた.
結果:授業アンケートによれば受講者の満足度は高く,その中でも患者交流の満足度は最も高かった.
考察:社会人医学教育が活性化する中で本セミナーの特徴は,患者の実態への正しい理解に基づいた患者本位の医療を目標として,短期集中型少人数制セミナーを創薬や医療機器開発に携わる社会人に提供することである.