主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 405-410
構想段階での街路整備の代替案を提示し,複数の評価指標を用いて定性的な比較分析を行い,既存のみどりを保全,継承する整備手法の評価が高いことを再確認した。歩行空間上で既存のみどり(ストック)を保全,継承する設え方(デザイン手法)を見出すために,実際に選好された街路空間を対象に,公・民地のみどりの保全等の6 つのタイプ別に緑視率を調査した。結果,①中低木により松樹を繋ぎ合わせ,②松樹に沿って歩行線形を逐次的に変化させ,③松樹に合わせて地場の丸石や切石を設え,④建物セットバックさせ,補償・再生を含め代替的にみどりを確保することで,緑視率も高まることを確認した。