日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
病院前の小児声門上気道デバイスの配備状況
塚原 紘平賀来 典之六車 崇クナウプ 絵美里野坂 宜之榎本 有希
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2016 年 19 巻 3 号 p. 489-492

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抄録

背景:わが国の消防本部における小児の病院前救護の声門上気道デバイスの使用基準や配備状況は明らかではない。目的・方法:小児の病院前救護における声門上気道デバイスの配備状況を把握し,問題点の抽出を行う。2013年6月に,わが国の消防本部を対象に小児病院前救護に関するウェブアンケートを施行し,声門上気道デバイスに関する部分を解析した。結果:適応年齢は「規定なし」が63%,次いで「全年齢」が最も多く23%であった。また,60%のメディカルコントロール協議会で適応年齢の統一がされていなかった。ラリンゲルチューブ(LT)は98%,ラリンゲルマスク(LM)は59%の消防本部が配備していると回答したが,回答した適応年齢と一致していない現状が明らかになった。結論:小児病院前救護の声門上デバイスの配備状況を調査した。配備状況,適応,教育に関して課題は多く,現状解決のための方策が必要である。

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© 2016 日本臨床救急医学会
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