石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
第59回年会(第65回研究発表会)
セッションID: C01
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[受賞講演-論文賞]
Ni/ペロブスカイト触媒を用いた水蒸気改質における炭化水素の構造の影響
*比護 拓馬橋本 崇向井 大揮長竹 慧小河 脩平杉浦 行寛関根 泰
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抄録

Niをペロブスカイト型酸化物担体に担持した触媒を用いて、トルエン・メチルシクロヘキサン・ヘプタンなどの水蒸気改質による水素製造を比較した。また、それらの吸着挙動についても詳細に検討した。その結果、格子内に異価カチオンを導入した場合は、比較的低温で格子酸素が酸化還元でき、トルエンの水蒸気改質が酸化還元を介して選択的に進行した。一方で、異価カチオンを導入していない場合は酸化還元が起こりにくく、炭素析出が起こりやすいことがわかった。その際の吸着のしやすさの点では、環化できる化合物は容易に環化して吸着したが、C5以下あるいは2,2−DMBのような環化できない化合物の場合は吸着・反応が起こりにくいことがわかった。

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© 2016 公益社団法人石油学会
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