日本心臓血管外科学会雑誌
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[成人心臓]
Starr-Edwards Caged-disk valve 39年目の摘出で,構造的劣化が顕著ではなかった1例
赤須 晃治福田 倫史朔 浩介橋本 圭司菊先 聖有永 康一田中 啓之
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2017 年 46 巻 6 号 p. 282-284

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抄録

Starr-Edwards Caged-disk弁の耐久性は,明らかにされてはいないものの,当教室での経験からおおむね20年ごろからは慎重にその経過を観察し,30年を超えてくると何らかの構造的劣化が現れてくるので,再弁置換術の適応にすべきと報告してきた.今回,人工弁機能不全と診断し,移植後39年目に再手術を行った症例を経験した.しかし,摘出したS-E Caged-disk弁は構造的劣化の程度が非常に少なかったので,考察を含め報告する.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
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