主催: 一般社団法人日本物理学会
会議名: 2016年度日本物理学会秋季大会
開催日: 2016/09/13 - 2016/09/24
CTA大口径望遠鏡には約47kgの球面分割鏡がおよそ200枚取り付けられる。主に自重により望遠鏡全体の向きに依存して構造体に歪みが発生し、分割鏡の方向が変化して信号光は正しく集光されない。そのため、各分割鏡に設置したカメラで光軸レーザーのスポットを常にモニターしてずれを検知し、分割鏡を支えるアクチュエータの長さを制御し方向を微調整する、Active Mirror Control (AMC) と呼ばれる手法が採用された。望遠鏡サイトに近い環境での試験を通じて、すでにこの手法による分割鏡の高精度補正の成功を確認している。本講演ではAMCシステムを外部PCからの動作を可能にするためにソフトウェアを改善し、実際の望遠鏡の運用時に向けて開発したシステムの現状を報告する。