2017 年 54 巻 11 号 p. 864-870
骨粗鬆症の患者は増加の一途をたどっており,プライマリケア医から専門医まで,すべての医療者がその治療にかかわらなければならない.限られた医療資源の中で,骨粗鬆症の治療をいかに効率よく行うことができるかは,治療介入前後の正確な評価と結果のフィードバックが重要である.骨粗鬆症のリハビリテーションを実施するうえで,「骨折リスク」と「転倒リスク」の評価は必須であり,リハビリテーション介入による効果を科学的に検証し,その結果を常にフィードバックすることが重要である.そして,より有効で効率的なリハビリテーションの活用法を追求しなければならない.
