日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: PA-07
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青年期における楽器を始める心理的障壁の研究と導入楽器の提案
ギターを事例として
*三谷 全哉木谷 庸二
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抄録

現在音楽市場では、歴史のある楽器から新しい楽器まで数多くの楽器が売られている。また最近では、音楽を題材にしたアニメやドラマ等のヒットや動画投稿サイトで楽器演奏動画を気軽に見られるようになったことで、音楽との接触機会は多くなっている。しかし、楽器への憧れはあるが、楽器の演奏経験がない人が多いのが現状である。本研究は、趣味として楽器を始めてみたい20代の方を中心に、導入段階でどういった障壁やニーズがあるかを明らかにし、結果を元に初心者が始めたくなる楽器を提案することを目的としている。まずヒアリング調査を基に定性的分析を行い、楽器を始める又は始めることを断念するまでの思考を図式化した。またWebアンケート調査により7段階リッカート尺度で楽器の負のイメージについて調査し、結果を有意差の検定と因子分析の2種類で分析を行った。分析結果を元に「Canplay」と名付けた電子ギターを提案し、その製品の評価をアンケートとヒアリングにより行った。その結果、概ね負のイメージを克服し初心者にとって始めやすい製品であると結論付けられた。

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© 2018 日本デザイン学会
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