管理コントロール機能にとって処理のinterruptionは重要であるが、従来十分に研究が行われていなかった。この機能を探求するための新しい実験パラダイム(ストループ課題における外因的手がかりに基づく選択反応)を提出した。手がかりは音による手がかりであり、相対的に高い音の場合は、リーディング、低い音の場合は、ネーミングで毎回選択反応を行った。この逆のマッピングの場合も用意した。手がかりとターゲットのSOAは-150、-50、+50、+150m秒の4条件であり、interruptionに関係していた。その結果ストループ効果と逆ストループ効果の競合を得た。つまり、反応モード(リーディングvs.ネーミング)は有意ではなく、SOAと一致性が有意な主効果をもった。ストループ干渉と逆ストループ干渉量はほぼ同じ量であり、しかもリーディングにおける不一致試行のRTはネーミングのRTとほとんど同じであった。